イングリッシュネームの誘惑

アメリカで人に会うと、自己紹介することになり、ファーストネームを伝えます。
私の名前はKAZUTAKA KURIHARAなので、まあ1回で理解されることは難しいです。
KAZUです。と言っても、相手は「?」となるので、私の名前はカズです。K・A・Z・Uです。と言って、それでなんとかなる感じです。

自己紹介がスムーズに行かないのはそれなりにストレスがあるので、英語のニックネームを持ちたくなります。いわゆるイングリッシュネームです。
昔北京のマイクロソフトでインターンしていたとき、たくさんの中国人(学生含む)がイングリッシュネームを持っていたことが思い出されます。なるほどこういうことかと思いました。アジア人同士だとそんなに何も感じなかったのですが、欧米人に自己紹介するときの面倒をイングリッシュネームによって避けることができるんですね。
自分はコージーとかケインとか名乗るのが気恥ずかし過ぎて「俺は意地でも親からもらったこの名前で突き通す!」と誓いを立てたのですが、ここへ来てイングリッシュネームの誘惑に負けそうでした。

でも最近インドの方々と交流する機会が多く、ふと「そういえばインドの人もものすごい長い名前だけど、イングリッシュネーム持っている人いないなぁ」と気づいたんです。私の名前のカラカラした響きって、どこかインド人の名前と似たテイストがあるので、参考になるなと思いました。

「インド人 イングリッシュネーム」で検索して、以下の記事が出てきまして、興味深く読みました。

行き過ぎた偏見っぽい所感もありますが、少なくともアジア圏の人たちが誰でもイングリッシュネームをもつわけではなく、中国系の方々に多い傾向であるという知識は得られました。私は同士たちとともにこれからもKAZUでがんばります。 →追記:その後在米の先輩方にKazのほうがいいよとアドバイスいただいたのでKazにします。
→追記その2:この話をカフェ仲間のOuraniaさんにしたら、「Kazですって?やめなよ。ちょっとカッコつけた若い男の子みたいよ。Kazuにしときなさい。」と言われました。やはりKazuにします。

ちなみに、私は自分の息子には短くて覚えやすくて日本人名として無理なく、かつ欧米文化圏でもあり得る名前をつけました。その威力は絶大で、私はアメリカのスタバで注文時に名前を聞かれた際、自分の息子の名前を名乗ることがあります。すぐ聞き取ってくれて楽です。いやー便利便利。

インドの方の名前でもう一つエピソード。
インドのとある研究者の方とその奥さんにお会いし、挨拶したときの話。
旦那さん「こんにちはKAZU。私の名前はXXX(すごく発音しにくい)です」
奥さん「こんにちは、私の名前はYYY(すごく発音しにくい)です。これは「終わり」という意味の言葉なんです。」
栗原「興味深いお名前ですね。」
奥さん「きっと旦那の人生に終止符を打つという運命なのですわ。」
栗原「!! ・・もちろんよい意味の終止符だって私は信じてますよ☆」

気の利いた返しをしたつもりですが、意味不明になってしまったかもしれません。インドの方の名前にも意味があるのだな、と思うとともに、名前の発音しやすさとは別の次元で、名前を話題にはなしが膨らむのなら、安易なイングリッシュネームより本名は良いかも、と思うのでした。



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