4/17 初めて病院に行く

長男の体に湿疹が出ました。すごくかゆいと言ってます。
実は国際夜逃げのような最小荷物で来たので、寝具がまだ整っていません。
寝袋とか、布団圧縮袋につめた布団とか、ムービングセールで安く譲ってもらったエアベッドとかを駆使しながら、広い絨毯の部屋に「適当に」寝ている状況です。
長男は皮膚が敏感なので、入居時の部屋クリーニングで使われた薬剤とかダニのようなもののせいだったらまずいな、と思いました。

そして次女に吐き気と下痢と高熱の症状が出ました。海外に来て小学校に通い始めたので、いままでになく新しい菌やウイルスにさらされているのかもしれません。海外生活による何らかのストレスも影響しているかもしれません。

今日は初めて病院に行きました。
アメリカ生活は医療関係が大変と聞いております。

まず私の契約している保険会社に電話し、日本語で相談しました。
私は今回の渡米に際し、「家族の安心安全のために、日本語でできることは日本語でやる。それを恥じない。」と自分に言い聞かせて、意固地にならずに要所要所で母国語で支援を受けています。
(そうしたとしても英語でのやりとりは日常の随所で際限なく発生しているので、生活で必要なコミュニケーションの一部でもその正確さ・迅速性を日本語で高めることができていると思うと、ありがたいと素直に思います。その分お金はかかっているんですが。)

保険会社に、保険適用できる近所の病院を紹介してもらいました。なんとアメリカでは、自分が入っている保険によって、行ける病院が限られているのです。
私の保険はグローバルプロテクションという日本の会社のもので、サービスがとても手厚いけどお値段もかなりの額のものです。そうは言ってもアメリカ初心者が保険料を節約することは相当の難易度だと思います。保険選びのことはまたいつか書きたいと思っています。

病院の紹介(車で10分くらいのところでした)と、三者通話(私、保険会社、病院での電話)を用いて病院の予約をしてくれました。

医療の英語って、独特の語彙(ラテン語っぽい?)が多くて私は全然わかりません。
特に電話口で、「measles」という医療用語について聞かれて、即座に自力解決できませんでした。

そんなところに、保険会社は電話での通訳に加え、通院に通訳を派遣してくれます。すごいサービスですね。

予約の時間になり、家族全員で病院に向かいます。派遣されてきた通訳の方(年配の女性でした)と合流し、手続きを進めます。

アメリカの病院は指名制(?)で、先生をえらびます。

診察室に呼ばれると、まず看護師さんに状況を伝え、そのあと医師が登場し診察します。とても丁寧に時間をかけて診察していただきました。

通訳のかたのおかげで、体の部位や症状についての細かい状況をこちらから十分提供することができ、また医師からの診察内容もよく理解することができました。

(ちょっと思ったのは、もし今後私自身がたとえばすこし恥ずかしい部位にデキモノができた、みたいな診察をしたくなったとき、通訳の方に頼るのは恥ずかしいだろうな、ということです・・)

医師のみたてでは、
湿疹の長男は folliculitis、毛嚢炎というきいたこともない診断結果でした。
アレルギーではなくてよかったです。原因もよくわかりませんでしたが、清潔を保ち、ステロイド剤の軟膏で様子を見ます。

次女はgastroenteritis、要するに胃腸炎で、ノロウイルスかなにかです、とのことでした。治療薬は特にないので、脱水状態にならないように注意しながら数日安静にします。(ちなみに数日後私もすこし体調がわるくなったので、おそらく感染していたのでしょう)

医師はその場で、自宅近所のドラッグストアの調剤部に電子的に処方箋を送ってくれました。あとはその店にいくだけで、スムーズに薬がもらえます。先進的ですね。

診断していただいた医師は丁寧で好感がもてたので、今後子どもの主治医的存在である「ホームドクター」として登録しました。

私の保険ではこの指定病院ではお金は支払わなくてすみます。しかし薬局は別です。
薬局で一時的に処方薬の代金を建て替えたのですが、なかなかの高額でした。
通訳の方によりますと、アメリカではまず、なにか病気や怪我になったらホームドクターに電話して、どうするか聞くようです。それ自体は無料で、それで来院が必要か、薬局の薬で済むならどれを買うか、などを聞き、いよいよ必要なときだけ通院するようです。

アメリカ医療制度の闇は深いです。マイケル・ムーア監督の「シッコ SiCKO」という映画が詳しいです。

今日は結構たいへんでしたが、渡航初期から、それほど緊急ではない症状で落ち着いて受診できたので、よい訓練になりました。


今日学んだ医療英語:

胃腸炎
gastroenteritis
https://eow.alc.co.jp/search?q=gastroenteritis&ref=crx

毛嚢炎
folliculitis
https://eow.alc.co.jp/search?q=folliculitis&ref=sp

湿疹
rash

下痢
diarrhea

吐く
vomit

処方箋による薬
prescription medicines

薬局でいつでも買える薬
over-the-counter medicines

軟膏
ointment

はしか(いま流行っているみたいですね。だから事前に電話で聞かれたのか。)
measles

予防接種
immunization

おなか(幼児語)
tum, tummy, tumtum
(日本語でも「ポンポン」とか言ったりしますよね。)

↑薬局で買ったプロバイオティクス。乳酸菌とか体によい微生物の塊で、整腸剤みたいなものだと思います。のど飴くらいの感覚で買ったら2000円以上しました。(処方箋とは別の任意購入)


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